普段、何気なく使う機会の多い鍵ですが、傷ついたり折れたりすることで合鍵を作る方もいます。
このとき、多くの人は鍵屋さんを利用して合鍵を作ります。
なぜなら、鍵屋さんに依頼するだけで簡単に合鍵を作ってもらえるからです。
なお、どのようにして合鍵を作成しているのかを理解している人は少ないのが実情です。
実は、合鍵の作成は鍵に刻印されている「鍵番号」を確認して行われています。
つまり、鍵番号さえ分かれば簡単に合鍵を作れるのですが、だからこそ複製されないよう適切な管理をすることが重要です。
この記事では、合鍵の作成に必要な鍵に刻印された鍵番号について解説します。
鍵番号で合鍵作成の注文はできる
冒頭でお伝えした通り、合鍵の作成には鍵番号さえ分かれば簡単に作ることができます。
鍵を製造したメーカーは鍵番号によって一つずつデータを管理しており、鍵番号を伝えるだけで全国のどこからでも純正キーを作り、届けることのできるシステムを採用しています。
そのため、普段あなたが使っている鍵がメーカーの純正キーであれば、鍵番号を伝えて合鍵作成の注文をすることで、同一精度の鍵を手に入れることが可能です。
鍵番号はどこにある?
純正キーには、必ず鍵を製造したメーカー名と鍵番号が刻印されています。
具体的には、鍵の表面に製造メーカー名、裏面に鍵番号が刻印されており、番号はアルファベットと数字の組み合わせが基本です。
なお、鍵番号はメーカーによって異なりますが、基本的に7~10桁のアルファベットと数字を組み合わせて刻印されています。
例えば、「A0123456789」のような番号です。
このとき、鍵番号にはアルファベットのO(オー)とI(アイ)は使用されていません。
これは、数字の0(ゼロ)と1(イチ)を見間違えないための対策です。
要するに、鍵に刻印されている7~10桁の鍵番号を伝えることで作成依頼をすることができ、製造メーカーの純正キーと同一精度の鍵を手に入れることができます。
すでに複製された合鍵では純正キーを作成できない
合鍵作成を依頼するとき、すでに複製された合鍵では純正キーを作ることはできません。
メーカによる純正キーであれば必ず鍵番号が刻印されているのですが、すでに複製された合鍵には鍵番号が入っていないため作ることができないのです。
そのため、メーカーでは鍵の照合をすることができず、純正キーを作ることができません。
このとき、「私が使っている鍵は純正キー?それとも複製された合鍵?」と悩まれるかもしれません。
そこで、純正キーとすでに複製された合鍵の見分け方についてご紹介をしていきます。
純正キーの確認方法
純正キーは「メーカーが製造をした鍵」であり、鍵には必ずメーカー名と7~10桁の鍵番号が刻印されています。
例えば、「A0123456789」のようなアルファベットと数字が組み合わさった7~10桁の番号が刻印されていると、メーカーで製造された純正キーです。
なお、代表的な純正キーのメーカーは以下の通りです。
- MIWA(ミワ)
- WEST(ウエスト)
- GOAL(ゴール)
- SHOWA(ユーシン・ショウワ)
- KABA(日本カバ)
- ALPHA(アルファ)
上記のような、「メーカー名」と7~10桁の「鍵番号」が刻印されていることを確認できれば、あなたが使用している鍵は「メーカーによる純正キー」となります。
そのため、純正キーと同一精度の合鍵作成の依頼をすることが可能です。
合鍵(ブランクキー)の確認方法
合鍵の場合は、純正キーとは異なり「合鍵用のメーカ名かロゴ」が刻印されています。
このとき、7~10桁の鍵番号は刻印されていません。
代わりに3~5桁ほどの番号が刻印されています。
例えば、「A123」や「BC456」のような番号です。
このような鍵を「ブランクキー」と呼び、「溝やギザギザのない製作する前の鍵」、あるいは「鍵屋さんが複製した合鍵」のことを指します。
なお、合鍵に刻印されている主なメーカー名あるいはロゴは以下の通りです。
- FUKI
- TLH
- GSS
- GTS
- G&S
- W&S
- MISTER MINIT
- 四葉のクローバーマーク
上記のようなメーカー名やロゴ、そして3~5桁の番号が刻印されている場合、すでに複製されているため純正キーを作成することはできません。
すでに複製された鍵であるため、鍵屋さんに合鍵作成を依頼しても拒否されてしまう傾向にあります。
その理由は、すでに複製された鍵を元にさらに複製をして合鍵を作ると、精度に誤差が生じて粗悪品となる可能性が高いからです。
仮に作ってもらえたとしても、シリンダー(鍵穴)に差すと傷めてしまい、シリンダー自体の交換となる事態になる可能性があります。
合鍵作成ができる鍵番号の注意点
鍵に鍵番号が刻印されていると、簡単に合鍵を作ることが可能です。
このとき、鍵番号だけで合鍵を作ることができてしまうことから、鍵の保管方法についても注意しておかなければいけません。
なぜなら、鍵番号を第三者に知られてしまうと簡単に合鍵の複製を許してしまうからです。
事実、第三者により合鍵を複製されてしまい、侵入盗や不法侵入などの事件も起きています。
そのため、鍵番号を知られないように、以下のようなことに注意しておくことが重要です。
- 人に鍵を見せない
- SNSで鍵写真の投稿はNG
- ポスト・植木鉢の下に鍵を隠さない
それぞれについて、詳しくご説明していきます。
人に鍵を見せない
よくあるケースが鍵を人に見せてしまうことです。
もちろん、直接鍵を人に見せる行為は一番ダメですが、無意識に見せてしまっていることがあります。
例えば、飲食店で何気なく鍵をテーブルの上に置いてしまったり、会社、学校などの机の上に鍵を置いてしまう人は少なくありません。
こうしたとき、状況によっては鍵番号を第三者に知られてしまうこともあるので危険です。
そのため、むやみに鍵を見せる状況をつくらないことが重要です。
SNSで鍵写真の投稿はNG
近年ではSNSを利用する人はたくさんいます。
SNSを通して自ら発信したり、興味のある人のツイートや写真、動画をみてやりとりするのです。
このとき、自宅の鍵をSNS上に写真や動画として投稿する人は意外と少なくありません。
SNSは世界中に存在する誰かと繋がることができ、日々のコメントや写真、動画を簡単にみて楽しむことができるサービスです。
そのため、自宅の鍵をSNS上に写真や動画として投稿してしまうと、誰でもあなたが使用している鍵番号を知ることができてしまいます。
もし、あなたのことを知っている身近な人物や興味を持っていた人に鍵番号を知られてしまうと、合鍵を複製されて自宅に侵入されるかもしれません。
こうした事件は実際に起きているので、絶対にSNSで鍵の写真や動画を投稿しないことが重要です。
ポスト・植木鉢の下に鍵を隠さない
「いまでもそんな人いるの?」と思われるかもしれませんが、ポストや植木鉢の下に鍵を隠している人は意外とたくさんいます。
「忘れた時ようにポストへ入れておこう」
「紛失したときに困るから植木鉢の下に隠しておこう」
こうしたトラブルの保険として、鍵をポストや植木鉢の下に隠してしまうのです。
ですが、こうした場所に隠すことは防犯上よくはありません。
なぜなら、ポストや植木鉢の下に鍵を隠すことは定番として、あまりにも広く知られすぎているからです。
事実、こうした場所を手当たり次第探し、鍵番号から合鍵を複製して空き巣を繰り返している犯罪者も確認されています。
そのため、ポストや植木鉢の下に鍵を隠すのではなく、「鍵忘れ・紛失防止グッズ」などを使用して対策することが重要です。
鍵番号から合鍵作成はメーカーの純正キーが高品質
出典:俺の合鍵 公式サイト
鍵番号を利用して合鍵を作る場合、「メーカー純正の合鍵」の作成を依頼すれば、現在あなたが所持している純正キーと同一精度の合鍵を手に入れることができます。
例えば、【俺の合鍵】では各種メーカーが扱う商品の合鍵作製を依頼することができ、純正キーと同一精度の合鍵を提供してくれます。
メーカー純正の合鍵であれば、「ささらない、抜けない、回らない」などの不具合の心配はありません。
それに比べ、ブランクキーの合鍵では鍵番号がないため純正キーを作ることができず、精度も落ちてしまいます。
何より、ブランクキーからブランクキーの合鍵を複製すると更に精度が悪くなり、最悪シリンダーを壊しかねません。
そうしたことを防ぐために、鍵番号から合鍵を作る場合は、メーカー純正の合鍵を注文する方が安心です。
鍵番号からの複製に注意し合鍵作成を依頼する
合鍵を作りたいと思ったとき、鍵屋さんに鍵番号を伝えるだけで簡単に作成してもらうことができます。
ただ、鍵番号を伝えるだけで簡単に合鍵を作れてしまうからこそ、適切な管理をしておくことが重要です。
もし、第三者に鍵番号を知られてしまうと複製され、侵入盗、不法侵入、ストーカー被害など、あらゆる犯罪被害に遭う可能性が高くなってしまいます。
なお、第三者に鍵番号を知られてしまった可能性がある場合は、鍵屋さんなどで鍵交換をしてもらうと安心です。
こうした事態にならないよう、鍵番号は厳重に管理し、合鍵が必要な場合は鍵番号を伝えて作成してもらうようにしてください。
鍵のトラブルを解決するために鍵屋さんへ依頼する際、ネットで検索すると数多くの鍵業者が表示されます。
このとき、鍵屋さんによって到着するまでの時間、技術力、料金、対応の仕方などは大きく異なるので、適当に依頼すると失敗する可能性が非常に高いです。
そのため、よく確認をした上で依頼する必要があります。
ただ、確認してもどの鍵屋さんへ依頼するべきかと悩まれる方は少なくありません。
そこで、以下のページでは、鍵トラブルが発生した際に安心して依頼できる鍵屋さんを詳しくご紹介しています。