車に乗るため鍵を取り出そうとしたとき、見当たらないことから「鍵をなくした!?」となる人は意外とたくさんいます。
家の中、あるいは外出時に落としたことにより、車の鍵を紛失してしまうのです。
このとき、スペアキーがあれば車を使用することも可能ではありますが、ない場合は早急に対処しなければいけません。
これは車に乗れないだけでなく、紛失した鍵を使用して盗難に遭う可能性もあるからです。
ただ、どのように対処すれば良いのかと悩まれるかもしれません。
そこで、車の鍵を紛失したときの対処法についてご紹介をしていきます。
車の鍵が紛失する前の行動を振り返り探す
車の鍵を紛失したことに気が付くと、どうしても焦ってしまいがちになります。
ただ、まず落ち着いて、車の鍵を最後に確認した日まで振り返り思い出してみましょう。
そして、心当たりのある場所から探すことが重要です。
では、どのような場所を探すべきなのかについてご紹介をしていきます。
家の中を隅々まで探す
最初に探しておきたい場所は家の中です。
車に限った事ではなく、実は紛失したと思っていた鍵の多くは家の中で見つかることがほとんどです。
そのため、まずは家の中から探してみましょう。
ただ、普段車の鍵を置く場所だけでなく、もう少し範囲を広げて探すことも重要です。
なぜなら、無意識のうちに鍵を置いてしまうことがあるらかです。
例えば、玄関の棚、電話機の付近、洗面所など、普段は置かない場所を探してみると、意外に置いてある場合があります。
また、服やズボンのポケット、カバンの奥底、財布の中など、日常で身につける物や持ち歩く物を確認することで、見つかることもあります。
このように、普段は置くことのない場所も確認しながら、あらゆる場所を探すことが大切です。
スペアキーがある場合は車の中も探す
家の中を探しても見つからない場合は、車の中を探してみることも大切です。
近年の車は、ポケットやカバンに鍵を入れたままドアノブに触れるだけで解錠・施錠ができる、スマートキーを採用していることがほとんどです。
そのため、鍵を紛失するリスクが少なくとても便利ではあるのですが、欠点もあるのです。
実は、スマートキーは電池が使用されています。
このとき、電池の残量が少なくなると電波が弱くなり、「スマートキーが近くにない」と認識して施錠(インロック)をしてしまうことがあるのです。
こうしたトラブルで車内に鍵がある場合もあるので、車の購入時についてくるスペアキーを使用して探してみてください。
車の鍵を紛失したときにできる対処法
車の鍵を紛失後、家の中や車の中を探しても見つけることができなかった場合、別の方法で解決することが可能です。
なお、事前に対処しておくことで鍵が返ってくることもあります。
そこで、事前に対処しておくべきことと、紛失した鍵の対処法をご紹介していきます。
警察に連絡しておく
どれだけ探しても見つけることができなかった場合は、外出した際に落とした可能性があります。
そのため、スペアキーが利用できてもまた紛失してしまう可能性があるので、警察に遺失届を提出しておくことが大切です。
もし、親切な人が紛失した車の鍵を拾って交番に届けてくれた場合、遺失届を提出していれば警察から連絡がきます。
なお、遺失届には氏名、住所、落とした可能性のある場所などを記入するだけで問題ありません。
詳しくは、警視庁が掲載する「遺失届出書 記載例・注意事項」にて、遺失届の記入方法を確認することが可能です。
ただし、見つからない場合もあり、数週間後に見つかることもあります。
ある程度日にちが経っても連絡がない場合は、新しい鍵を作ることを検討した方が良いでしょう。
ディーラーに連絡する
鍵の作成や鍵開けを依頼したい場合、車を購入したディーラーに連絡することで対応してもらうことができます。
ただし、ディーラーに鍵の作成や鍵開けを依頼してもすぐに解決することはできません。
なぜなら、ディーラーに依頼すると時間がかかる場合が多く、鍵の作成では数週間~1カ月以上かかることもあるからです。
なお、紛失した鍵が近年の車に採用されている防犯を目的としたイモビライザーであると、鍵の取り寄せやIDの再登録で10万円以上の費用がかかることもあります。
中には25万円程かかった事例もあるとのこと。
そのため、急ぐ必要がなく高額になっても問題のない場合は、ディーラーに依頼する方法で解決することができます。
なお、ディーラーに鍵の作成を依頼するメリットがあるとすれば、「純正の鍵を取り寄せてくれる」「作成後の不具合がない」ことです。
ロードサービスを利用する
車の鍵開けであれば、ロードサービスに連絡をする方法があります。
例えば、JAFのロードサービスであれば会員を対象に無料で鍵開けを行なってもらえます。
なお、JAFでは鍵開けのみの対応で、鍵の作成依頼はできません。
そして、JAFに依頼した場合は繁忙期や天候によって1時間以上待つ必要のあることが多く、何より非会員の場合は1万円以上の料金が発生してしまいます。
そのため、非会員の人や鍵作成の依頼をしたい場合は、最初からディーラーか鍵屋さんに対応してもらう方がいいでしょう。
JAF会員の場合も、有料道路で鍵開け作業を依頼する場合は一部料金が発生することがあります。
また、バッテリーやガソリンなどの部品・油脂・燃料代は料金が発生するので注意が必要です。
詳しくは、JAFロードサービスの料金表をご確認お願い致します。
鍵屋さんに依頼をする
早急に車の鍵開けや作成を依頼したい場合、鍵屋さんに対応してもらうことがベストです。
鍵屋さんは、あらゆる鍵のトラブルに対応しているので、鍵開けや鍵作成のほかに、修理、交換、取替も行なってくれます。
なお、各地域に店舗を有する鍵屋さんへ依頼すれば、最も現場への距離が近い作業員に連絡をして駆けつけてくれるので、1時間以上を待つことはほぼありません。
また、鍵の作成もすぐ対応してくれるので、ディーラーに鍵の取り寄せを依頼するよりも短時間で完了する場合がほとんどです。
例えば、現場へ到着まで1時間、鍵開けから鍵作成に1時間ほどで完了するため、およそ2時間あれば解決することも可能です。
鍵屋さんに紛失した車の鍵作成を依頼するポイント
紛失した車の鍵のスペアキーがあっても、予備として保管するため新たに作りたいと思う人はとてもたくさんいます。
中には以前に紛失してスペアキーがなく、鍵を作らなければいけない人もいるくらいです。
こうした考えや悩みを迅速に解決できる方法は、鍵屋さんに依頼することです。
鍵屋さんは鍵トラブル専門の業者なので、依頼を受けるとすぐに駆け付け対応してくれます。
ただ、依頼する前に知っておきたいポイントがありますので、以下の項目にてご紹介をしていきます。
イモビライザー搭載かを事前確認しておく
まず、鍵屋さんに依頼する前に確認しておきたいことは、あなたの車の鍵の種類はどれに該当するかについてです。
具体的には、以下の4つが車に採用されている一般的な鍵となります。
鍵の名称・画像 | 特徴 |
ウェーブキー | ドアの解錠、エンジンをかけるときに差し込みが必要なタイプです。 鍵の表面に波型の溝が彫られている特徴があります。 |
リモコンキー | ボタン一つでドアの施錠、解錠ができます。 ただ、エンジン始動には鍵の差し込みが必要です。 |
スマートキー | ドアの施錠、解錠、エンジン始動をワイヤレス(無線通信)でできるタイプです。 ドアノブに触れると施錠と解錠ができ、中には近づくだけで動作してくれるタイプも存在します。 なお、ハンドル付近のスタートボタンを押すとエンジンが始動します。 |
イモビライザー | 防犯機能が内蔵された鍵です。 鍵自体にICチップが収納されており、車のIDと一致することでエンジンが始動します。 |
上記のように、車が作られた年代や車種によってそれぞれ異なったタイプの鍵が採用されています。
このとき、鍵屋さんによってはイモビライザーの鍵作成に対応していない場合があります。
そのため、どのタイプの鍵を使っているのかを事前に確認し、鍵屋さんに対応しているかを聞いてから依頼することが重要です。
気になる車の鍵作成の料金
車の鍵を紛失して鍵屋さんに鍵の作成を依頼するとき、気になるのは必要となる料金です。
これは鍵屋さんによって異なりますが、大まかな目安を以下にてご紹介します。
鍵の名称 | 作成料金 |
ウェーブキー | 14,000円~ |
リモコンキー | 25,000円~ |
スマートキー | 30,000円~ |
イモビライザー | 35,000円~ |
上記はあくまで大まかな料金目安でしかないため、必ず鍵屋さんに鍵のタイプを伝えて見積りを出してもらうことが重要です。
特に、イモビライザーは防犯機能内蔵の特殊な鍵となるので、作成には3~5万円、中には10万円を超えるものもあります。
もちろん、車種によっては比較的安く作成してもらえることもあります。
ただ、イモビライザーを作成する道具はとても高額であり、IDの再登録など手間がかかるためどうしても高額になりがちです。
そのため、イモビライザーの作成を依頼するときは、複数の鍵屋さんから見積りを出してもらうことが重要です。
車の鍵開けや作成には免許証・車検証が必要
鍵屋さんに車の鍵開けや作成を依頼するとき、必ず免許証と車検証を用意しておく必要があります。
これは、「本当に車の所有者が依頼者のものであるのか?」を確認をするためです。
また、鍵業者が犯罪の手助けやトラブルに巻き込まれないための措置でもあります。
そのため、鍵屋さんに依頼するときは身分証明のできる顔写真付きの免許証と、車の所有者を確認できる車検証を必ず提示する必要があります。
■車の所有者があなたでない場合の対応
なお、車の鍵開け、作成を鍵屋さんに依頼したくても、所有者があなたではない場合も考えられます。
例えば、親の車であったり、社用車である場合などです。
そうしたときは、所有者との関係が証明できるものがあれば問題ありません。
具体的に、車の所有者が親の場合は免許証と車検証を提示したのち、あなたと親の苗字が同一であることを証明できれば対応してもらうことができます。
ただ、結婚により苗字が異なる場合は確認ができないため、名義人が立ち会う必要があります。
そして、会社名義の車の場合は、現在の会社に勤めていることが確認できるものを提出すると、対応してもらうことが可能です。
例えば、「社員証」「名刺」「保険証」を提示することで、車の所有者とあなたの関係を立証することができます。
車の鍵を紛失したら身の回りを探して連絡をする
車の鍵を紛失してしまう人は意外とたくさんいます。
このとき、探すことは当然として、見つからなかったときの対処法を知っておくことも重要です。
例えば、外で紛失した恐れのある場合は警察に遺失届を提出することで、親切な方が拾って届けてくれたときに返還してもらえます。
そして、スペアキーがない場合や保存用に作りたいときは、車を購入したディーラーや鍵屋さんに連絡をして対応してもらうと解決することができます。
なお、鍵屋さんに依頼して早急に解決したい場合は、必ず見積りを出してもらうことが重要です。
見積りを出してもらって料金を比較し、最もあなたに適したところで鍵の作成を依頼することで、問題の解決につなげることができるようになります。
鍵のトラブルを解決するために鍵屋さんへ依頼しようとしたとき、ネットで検索すると数多くの鍵業者が表示されます。
このとき、鍵屋さんによって到着するまでの時間、技術力、料金、対応の仕方などは大きく異なるので、適当に依頼すると失敗する可能性がとても高いです。
そのため、よく確認をした上で依頼する必要があります。
ただ、確認してもどの鍵屋さんへ依頼するべきかと悩まれる方は少なくありません。
そこで、以下のページでは鍵トラブルが発生した際に、安心して依頼することのできる鍵屋さんを詳しくご紹介しています。