家の扉を開けるために鍵を探していると、「鍵がない!」と焦る人は意外とたくさんいます。
例えば、外出時で何かの拍子に鍵を落としてしまい、玄関先でないことに気が付き焦るのです。
なお、鍵がなければ家に入れないだけでなく、悪用される可能性も否定できません。
そのため、早急に鍵を探す、あるいはできる対策をとることが重要です。
ただ、「どうやって探せばいい?」「悪用されない対策はどうしよう…」と悩まれることもあるでしょう。
そこで、家の鍵を落としたときの探し方、また鍵紛失により悪用されることを防ぐ対策をご紹介します。
家の鍵を落としたときは身の回りから探すことが鉄則
家の鍵が見つからずに落とした可能性がある場合は、慌てず再度身の回りから探すことが重要です。
なぜなら、鍵を落としたと勘違いして、実はポケットの中やカバンの奥底に隠れている場合があるからです。
そのため、まずは身の回りから鍵を探してみてください。
具体的な鍵の探し方として、衣服のポケット、手持ちカバン、財布の中、車の中などがあります。
普段、着る機会の多い衣服や使用する乗り物などを探すと、意外と鍵が見つかる可能性が高いです。
なお、突然の訪問や電話の呼び出し音に気を取られて、玄関先の棚や電話機の傍に鍵を置いてしまうケースもあります。
こうしたことも考慮して探すと、鍵が見つかることもあります。
外出時に立ち寄った場所も探す
外出後に家の鍵が見つからない場合は、身の回りを探した後に立ち寄った場所を探すことも大切です。
例えば百貨店、コンビニ、飲食店、遊園地、友人宅など、その日に訪れた場所に立ち寄り探してみてください。
このとき、落とし物として保管されている可能性もあるので、店員、係員、友人に訪ねて鍵が落ちていなかったかを尋ねることも重要です。
家の鍵を落としたら悪用される可能性がある
なお、身の回りを探しても家の鍵が見つからない場合、外で落してしまった可能性があります。
そうしたとき、悪用される可能性も視野に入れておかなければいけません。
このとき、どのように悪用される可能性があるのかを、以下の項目でご紹介していきます。
侵入盗の被害に遭う
外で家の鍵を落としてしまったとき、悪用されてしまうケースの一つが「侵入盗」です。
侵入盗とは、「空き巣、忍込み、居空き」などの総称で、人の住む住宅内、飲食店、事務所などに侵入して金品を盗む犯罪のことです。
平成15年以降、侵入盗による犯罪件数は減少傾向にありますが、完全に発生していないわけではありません。
そのため、もし外で鍵を落としてしまうと運悪く侵入窃盗犯に拾われてしまい、空き巣に入られてしまう可能性があります。
なお、中には拾った鍵で何回も同じ家に空き巣を繰り返していた犯罪者もいたようです。
こうしたリスクがあるため、外で家の鍵を紛失した可能性がある場合は、自宅に侵入されないための対策を講じる必要があります。
自宅への侵入・ストーカー被害に発展する
家の鍵を落として悪用されるケースに侵入盗がありますが、単に家へ侵入することだけを目的とした犯罪も少なくありません。
例えば、普段からあなたに興味を持っていた人が偶然落とした鍵を拾ってしまい、家に侵入するだけを目的として悪用するケースです。
このような場合はストーカー行為に発展することもあり、度々家に侵入されるだけでなく、つきまとい、待ち伏せ、監視、交際要求など、エスカレートすることも考えられます。
また、鍵を拾った人があなたに興味がなかったとしても、あなたに興味のある人へ渡すために悪用するケースもあります。
そのため、家の鍵を落とした場合は放置しないことが重要です。
なお、筆者の学生時代の話になりますが、ある生徒が家の鍵を学校内で落としてしまい、気が付きながらも放置。
その後、何者かが家に侵入したようで、テーブルに落としたはずの鍵が置いてあったそうです。
幸いにも盗まれた物や犯罪被害に遭わなかったそうですが、このように落とした鍵が悪用されて不法侵入を許してしまうケースもあるのです。
こうしたことからも、家の鍵を落とした際には必ず対策をとる必要があります。
第三者に被害が及ぶリスクもある
落とした家の鍵の種類によってはあなただけでなく、第三者に被害が及ぶこともあります。
例えば、オートロック式のマンションやアパートの鍵を落としてしまうと、それを使って簡単に共有扉を解除することができるので、不法侵入を許してしまうのです。
このとき、あなたと同じ建物に住む住居者宅に侵入する犯罪者がいるかもしれません。
また、犯罪被害に遭わせてしまう可能性もあります。
こうした被害を第三者に与えてしまうと、その後も被害を受けた傷と向き合って生活を続けさせてしまうことになります。
そのため、あなたや同じ建物に住む住人の安全のために、家の鍵を落とした際には早急に改善できる対応をとらなければいけません。
家の鍵を落として見つからなければ悪用されないための対策をする
上述でお伝えした通りで、家の鍵を落としてしまうと様々なパターンで悪用されてしまう可能性があります。
そのため、鍵を落として探したにもかかわらず、見つからなかった場合は悪用されない対策をしておくことが重要です。
そこで、家の鍵を落とした際に悪用されないためには、どのような対策をとることができるのかについてご紹介していきます。
警察署・交番に遺失届を提出する
家の鍵を落としたときに見つけることができなかった場合は、警察署や交番に遺失届を提出するようにしましょう。
例えば、落とした鍵が「落とし物・忘れ物」として届けられた際、遺失届を提出していると警察より連絡が入り返還してくれます。
なお、遺失届は最寄りの警察署、交番に提出することで受理してもらうことができ、用紙ももらえます。
このとき、遺失届には以下の情報を記入しなければいけません。
- 氏名
- 住所
- 遺失日時
- 遺失場所
- 現金・物品
詳しくは、警視庁が掲載する「遺失届出書 記載例・注意事項」にて、遺失届の記入方法を確認することができます。
■遺失届は早めに提出すること
なお、警察に届けられた拾得物件の保存期間は3カ月間です。
もし、この期間内に遺失者が判明しなければ返還を受けることができません。
そのため、鍵を落とした際は早めに遺失届を提出し、連絡を受けた際も早めに引き取りに行くことが重要です。
管理会社・上司に報告する
賃貸の家の鍵を落とした場合は、大家さんや管理会社へ連絡する必要があります。
このとき、管理会社が24時間対応していれば、鍵を自宅まで届けてもらえるかもしれません。
また、近所に大家さんが住んでいる場合などでは、直接連絡や伺うことで対応してもらうこともできます。
なお、会社が管理している家の鍵を落としてしまった場合については、上司に報告して対応してもらうことも重要です。
鍵屋さんに鍵を交換してもらう
家の鍵を落としたときに悪用されない対策で最も有効なことが、鍵自体を交換することです。
例えば、家の鍵を落としてしまった場合に遺失届を提出しても、見つかる保証はありません。
このとき、落とした鍵が使用できる状態であると、先にお伝えした「侵入盗、ストーカー被害、第三者への被害」などの犯罪行為に悪用されることもあります。
こうした悪用への被害を防ぐために、鍵屋さんで鍵交換を依頼すると、あなたの要望に応じて比較的安いものから防犯性の高い鍵を用意して取り替えてくれます。
ただし、賃貸住宅や社宅の鍵交換、または合鍵などを勝手に作ることをしてはいけません。
なぜなら、勝手に鍵を交換すると大家さん・管理会社・勤め先の会社が扱っていた鍵と異なることになるので、後々問題になる可能性があるからです。
なお、合鍵を作っても落とした鍵が使用できる状態であるため、悪用される可能性があります。
そのため、あなたの所有物ではない限り、勝手に鍵交換や合鍵の作製はしないようにすることが重要です。
家の鍵を落としたときは身の回りを探しつつ悪用対策をする
家の鍵を開けようと探していると、実はどこかで落として焦る人は少なくありません。
このとき、身の回りや立ち寄った場所を探すことは当然のこと、悪用されないように対策をとることも重要です。
なぜなら、鍵を落としたまま放置してしまうと、侵入盗などの犯罪に利用されたり、犯罪被害に遭う人が出る可能性もあるからです。
こうしたことを防ぐために、鍵を落とした際は警察へ遺失届を提出する、鍵屋さんに鍵の交換を依頼するなどの対策をとる必要があります。
そうすることで、あなたや第三者が被害に遭うことを防ぐことができ、安心した日々を過ごすことができるようになるはずです。
鍵のトラブルを解決するために鍵屋さんへ依頼しようとしたとき、ネットで検索すると数多くの鍵業者が表示されます。
このとき、鍵屋さんによって到着するまでの時間、技術力、料金、対応の仕方などは大きく異なるので、適当に依頼すると失敗する可能性がとても高いです。
そのため、よく確認をした上で依頼する必要があります。
ただ、確認してもどの鍵屋さんへ依頼するべきかと悩まれる方は少なくありません。
そこで、以下のページでは鍵トラブルが発生した際に、安心して依頼することのできる鍵屋さんを詳しくご紹介しています。